質問その1  脊柱への施術って、あぶなくないですか。

施術をする際に、まず背骨の状態を診ます。
触って硬く、動きの悪いところ、ダメージのあるところをチェックします。
椎骨を左右に動かして検査し、動きのない方向を見つけます。
施術は、反対の動く方向に動く範囲でごく小さく軽い圧を掛けてゆるむのを待ちます。
ゆるんだら、もう一度検査し動きがついたらOKです。
脊柱への施術は、基本このやり方で行います。

梃子の原理を使い骨をボキッと鳴らして動かす、いわゆるスラストは用いません(音のしない動かし方もあります)。

首(頸椎)も同様、スラストを用いません。
左右に首を回して動きを検査し、より動くほうに回してごく優しい圧でゆるめていきます。


質問その2  力を使わず、「手を当てるような施術」で関節がゆるむんですか。

関節をほんのわずか動かしたあと、そのまましばらく置きます。強い力は必要ありません。かえってからだが抵抗してゆるまなくなります。
誇張法による施術では、むしろ力を抜けば抜くほどいい!のです。
しばらくすると、関節にゆるみを感じます。ゆるみがなくなるまで、そのまま置きます。
その後検査して、動きがつけば、終了です。

最初のうち触られているぐらいにしか、「手を当てている」ようにしか感じ取れませんが、からだがゆるんでいくのがわかります。ついウトウトすることがあります。
これって気功ですか、とよく聞かれますが、もちろん、気功ではありません。
解剖学に裏付けられた療法であり、感覚とスキルに支えられた手技療法です。


質問その3  強く押したり揉んだりしてもらうほうが、気持ちいいんだけれど。

例えばマッサージでは、筋肉を直接押したり揉んだりします。凝っていればいるほど、「痛いけど気持ちいい!」と感じます。コリがほぐれ、血流が良くなって、とてもすっきりします。
やってもらっていると感じますし、効果も感じます。
ただ、一般的に痛みの元を改善しないため効果が一時的であったり、揉み返しが起きたり、マッサージ慣れしたからだでは硬くなってもっと強い力が必要になったりします。 
また、押されたり揉まれたりが苦手の方や、アザができやすい方、あるいは骨粗しょう症の方などには、向いていないでしょう。

それに対して誇張法は、ほんとに小さく弱い圧で調整していきます。初めての方は戸惑います。
しかし、マッサージや指圧になじんでいる方には、そのイメージをいったん脇において受けていただきたいです。
「痛いけど気持ちいい」というのはありませんが、ごく自然にからだがゆるみ、緊張がほぐれて血流も良くなっていきます。マッサージ慣れした硬いからだでも、だいじょうぶです。

優しく柔らかな技法ではありますが、その圧はからだにしっかり浸透し届くのです。
そして何より大事なのは、誇張法ではからだに強い負荷を掛けたり、ダメージを与えたりするリスクを極力避けております。


質問その4  首がこっているので、首だけやってほしい。

オステオパシーでは、からだを一つのユニットとしており、全身調整が基本です。
当院のコースも、「全身調整コース」のみです。
肩こりコースとか腰痛コースとかいった、部位によるコースの分け方はいたしておりません。

からだは各部位が相互につながっており、かつ全体でバランスを取っております。ある部位だけを施術しても、十分な効果が得られないだけでなく、かえってバランスが崩れたりします。したがって、脊柱を中心に調整しからだ全体のバランスを調えつつ、その他施術の必要な部位も施術し、ゆるめていきます。
全身調整でなければならない所以です。


質問その5   誇張法の調整は、どうして時間が掛かるんですか。

誇張法は、小さく弱い圧を用いてゆるむのを待ちます。また特に脊柱は、腰椎から胸椎、頚椎までを繰り返し施術し、関節の動きを回復しつつ全体のバランスを調えることに時間を掛けております。


質問その6  健康保険は使えますか。

申しわけありませんが、私どもの施術は適用外です。誇張法も含め、整体には整体ならではのノウハウがあります。いくら保険が効いても、ノウハウのない療法を用いて症状が改善しないのでは意味がありません。


質問その7  着替えは必要ですか。

さしつかえなければ、そのままの格好でかまいません。
リラックスできる格好でおいでください。
スーツやスカートをご着用の方には着替えをご用意いたします。
もちろん、ご自分で用意なさってもかまいません。


質問その8  施術後、どんな注意が必要ですか。

施術後も痛みが残ったり、重苦しい感じがすることがあります。心配はいりません。時間とともに、スッキリいたします。
施術後の入浴は、炎症による発熱等がなければ、だいじょうぶです。
運動やスポーツも、からだが無理なく動くのであれば、かまいません。
しかし、一番はゆっくり休息を取ることです。


質問その9  妊娠中ですが、施術を受けてもだいじょうぶですか。

誇張法では、特に問題ありません。
むしろ体調がよくなり、脊柱や骨盤の調整により、出産がよりスムーズになります。
なお施術は、座位、仰向けなど、無理のない姿勢で行います。
もちろん、産後の方もおいでください。

質問その10  どのくらいのペースで、どのくらいの期間、通院すればいいですか。

ペースや期間は、からだの状態によっていろいろです。
1〜2回ほどで改善することもありますが、長く掛かる場合もあります。
症状が落ち着き、からだの状態が安定するまで、根気よくおいでください。


質問その11  ふだんの生活でどんな点に気をつけたらいいですか。

ふだんの姿勢として背中を丸めないよう心がけてください。
背中を丸めた姿勢を続けていますと、背骨の生理的なカーブが消失し、首、肩、骨盤、上下肢など、全体のバランスがくずれます。さらにからだのあちこちに故障が起きます。

また、背中を丸めた姿勢は、脳や脊髄をおおっている硬膜に緊張をもたらします。硬膜は頭蓋骨、脊柱を経て仙骨へとつながっております。頭痛や腰痛などの症状の原因となるのです。

さらには、からだが前方に屈むことで、呼吸が浅くなったり、内臓の働きに影響が出たりします。

しかしながら、からだが動かすと痛いと感じる方はもちろん、動かさなくても痛いと感じる方も、どうぞお手当てにおいでください。



 

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